介護タクシーに福知山初の民間救急認定

2024年03月14日 のニュース

 京都府福知山市に初の民間救急が誕生した。緊急性が低い傷病者の病院搬送や入退院時の移動を支える患者等搬送事業者のことで、市消防本部が、介護タクシー業を営むチームいずみ=本社・上紺屋町、泉直輝社長=を、このほど認定した。

 民間救急は、消防庁の通知に基づき各自治体の消防本部が、軽症者に対応できる資器材を備えた車両を所有し、応急措置などの知識を持つ専門の乗務員がいる事業者を独自に認定できる。赤色灯などは備えず、赤信号を通過するなどの緊急走行もしない。

 福知山市では昨年11月から実施要綱が施行され、同社が第1号となった。

 同社は2017年に設立して、福知山のほか、綾部、舞鶴、宮津、与謝野各市町を迎車エリアとする。車いす、寝たきりのままでも乗れるリフトやストレッチャー付きの専用車を使い、1人で外出することが難しい要介護者の通院や買い物などの移動を支えている。

 乗務員が応急手当てや搬送法などについて学ぶ計24時間の講習を受け、口や鼻に手動で空気や酸素を送ることができる人工呼吸器具など新たな資機材を車両に積載して、認定の要件を満たした。

 同社は現在、大型車1台、普通車2台の車両があり、泉社長を含む2人の社員が講習を修了し、「患者等搬送乗務員」の認定を受けて搬送を行っている。

 民間救急となったことで、これまでの業務から何かできることが増えるわけではないが、泉直輝社長は「正しい知識と技術を備え、市消防から“お墨付き”を受けた、安心して利用できる事業者と思ってもらえたら。これまでから確かな運転と快適な移乗を心掛けてきましたが、認定を機に更なるサービスの向上に努めたい」と話す。

 

写真(クリックで拡大)=市内で初めて認定を受けたチームいずみ、泉社長

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