旧小学校の体育館に宇宙 京都芸術大生たちがガラスに描く

2022年10月19日 のニュース

 京都府福知山市三和町上川合、旧川合小学校体育館の大きな曲面ガラスに、京都芸術大学(京都市)の学生が絵を描き、アート作品を制作している。「宇宙」をテーマに、自由な発想で描かれたキャラクターがたくさん登場。学校に泊まり込みで作業していて、近く完成予定といい、11月3日の「第6回川合元気祭り」で披露される。

 旧川合小は2015年に閉校。非営利型株式会社かわい(土佐祐司社長)とカワイリバースプロジェクト(片山順治会長)が共同で管理・運営し、キャンプ場やイベント会場などとして、活用が進んでいる。

 10月末にはトイレの洋式化や空調、照明などの施設改修を終え、11月3日にグランドオープンすることになっている。これに合わせて元気祭りを開き、住民らとともに、盛大に祝い合う計画を立てているという。

 体育館の曲面ガラスは、グラウンドから見て校舎側の正面にあり、よく目立つ。祭りに訪れた人が、楽しい気持ちになってもらえれば-と、8月の旧川合小でのイベントに参加した同大学の学生に、土佐社長がアート作品の制作を依頼した。

三和町で見た星空をヒントに

 「とっても楽しそうだし、自分たちのアートが地域活性化につながるのなら」と、学生も快諾。2回生の佐藤文音さん、福嶋彩加さん、池田夏唯さんの3人が友人にも呼びかけ、計7人で9月末から構想を練り始めた。

 宇宙をテーマに選んだのは、「イベントで訪れた際に見た三和町の星空が、とても美しかったから」。そこからイメージを膨らませ、ロケットや宇宙飛行士、宇宙人、フルーツ惑星などを配置した図案が完成した。

 メンバー7人のうち6人が14日に現場入りし、学校での作業がスタート。縦3メートル、横7・5メートルある曲面ガラスに、アクリル絵の具などで描き、高いところは脚立を使ったりして作業。16日には、キャンプに参加する子どもたちに声をかけ、作品の一部として手形を押してもらった。

 みんなで図書室に泊まり、一日中制作に没頭しているが、メンバーは「楽しいです」と笑顔。「いろんなキャラクターが描かれているので、好きなキャラを見つけて楽しんでほしい。地域の人にも喜んでもらえればうれしい」と話す。

 土佐社長(68)は「学生たちには、快く引き受けてもらえて、本当に感謝しています。元気祭りの日以外にも、住民らが見に来てくれるような、みんなに親しまれるアートになってほしい」と期待している。


写真=グランドオープンに向けて制作を続けるメンバー

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