台風14号で福知山市に一時「高齢者等避難」　大きな被害はなし

　大型の台風14号は19日夜に京都府に最接近した。この影響で、気象庁によれば福知山市荒河で19日午後5時15分ごろ、最大瞬間風速19・6メートルを記録し、坂浦で17日午後10時から20日午前6時までの降水量が93ミリとなった。市内各地で強風が吹き、ごみステーションが倒れたり、三和町などで停電したりしたが、20日朝までに大きな被害やけが人の情報はなかった。

　市は19日午前10時11分に災害警戒本部を設置。同日午前11時、警戒レベル3「高齢者等避難」を発令し、48カ所全ての1次広域避難所を開設した。午後8時時点で、市民交流プラザ、ハピネスふくちやま、北陵コミセンなどに86世帯106人が身を寄せた。

　市民交流プラザに避難した75歳の女性は「自宅で、もしものことがあればいろいろな方に迷惑をかけるので、最近は指示が出ればすぐに避難するようにしています。静かできれいな環境が整っていて安心します」と話していた。

　市は20日午前6時に、激しい雨や風の恐れが無くなったとして、警戒レベル3を解除し、1次広域避難所全てを閉鎖。午前9時15分には災害警戒本部を解除した。

写真＝各地で避難所が開設された