あさごアートコンペティション 大賞は仙台・松岡圭介さん

2022年09月16日 のニュース

 新進気鋭の造形作家を発掘する兵庫県朝来市による第10回あさごアートコンペティションの、入賞入選作品展が17日から、あさご芸術の森美術館(朝来市多々良木)で開かれる。28都府県の48人から53点の応募があり、作品買い上げとなる大賞には松岡圭介さん(宮城県仙台市)の作品が選ばれた。両丹日日新聞社など後援。

 朝来市は彫刻家で文化勲章受章者、淀井敏夫さんの出身地。多々良木ダム湖のふもとに広がる、美術館を含むあさご芸術の森には、淀井さんの作品をはじめ、たくさんの彫刻作品、オブジェを集めている。

 アートコンペティションは隔年で野外彫刻と館内作品を募集していて、今年は野外彫刻の年。「異空間:遊び心・こども心」をテーマに、制作する前のマケット(構想を示す模型作品)で応募を受け、6日に神戸芸術工科大学教授の山崎均さん、大阪芸術大学教授で写真家の織作峰子さんらが審査し、大賞(賞金400万円)1点ほかを選んだ。

 大賞作品は松岡さん(41)が幼い娘、息子の寝顔を眺めながら構想したといい、塑像をパーツごとに形取りし、陶土を貼り込み、様々な種類の釉薬を施して焼成。人間、動物(象)、自然(木)が融合したような求心力のある形態と、色鮮やかな施釉陶の素材感が子どもたちの豊かな感性を育むことを期待し、「下から顔を見上げると、その彫刻と目が合うでしょう。その時、作品は完成します」と説明している。

 作品展の会期は10月30日までで、午前10時から午後5時まで。水曜休館。大人500円、高校大学生300円、小中学生200円。電話079(670)4111。

 

写真=大賞作品の松岡圭介さん「a tree of elephant」

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