但馬の土で描く-造形の椿野浩二50年展 あさご芸術の森
2023年11月24日 のニュース
兵庫県朝来市在住の造形作家、椿野浩二さんの、作家として歩んできた50年を振り返る「椿野浩二作品展 50年の歩み」が、あさご芸術の森美術館(朝来市多々良木)で12月3日まで開かれている。朝来市など主催、両丹日日新聞社など後援。
椿野さんは1952年生まれで、生野高校を卒業。上京して絵画を学び、1976年に渡仏。ヨーロッパ各地を回り、翌77年にフランスのル・サロンで銀賞を得た。帰国後も国内外で作品を発表し、96年には小磯良平大賞で大賞を受賞している。
地元の土や廃材、アクリル絵の具など様々な素材を使って独特の技法で創作をしていて、「黙して語らない」土肌、ひび割れが、素材そのものが内包してきた時間、記憶、エネルギーなどのメッセージを伝えてくる。
創作活動のほか、同美術館の運営や公募展審査、学校での授業などに協力し、但馬の芸術振興に大きな力を発揮してきた。
作品展は「多くの人に支えられての50年」だという椿野さんの高校時代の作品も含め平面、立体計200点で構成した。
時間は午前10時から午後5時までで、水曜休館。一般500円、高校大学生300円、中学生以下無料。美術館は電話079(670)4111。
写真(クリックで拡大)=迫力の作品が並ぶ館内