全国放送コンテストで最優秀賞 福高附属中放送部
2022年08月25日 のニュース
■テレビ番組部門で平和への思い伝える
京都府福知山市土師、福知山高校附属中学校放送部(尾関真帆部長)の3年生8人が制作した映像作品が、「第39回NHK杯全国中学校放送コンテスト」で全国1位の最優秀賞に選ばれた。アンネのバラを題材にしたドキュメンタリー作品で、平和の大切さを訴えた内容が評価された。
全4部門があり、今年は全国から544の中学校が参加。学校生活の中から生まれたことをテーマにしたテレビ番組部門は、各都道府県大会の予選を勝ち抜いた56作品の中から、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、優良賞8作品が選ばれた。
最優秀賞に選ばれた「平和をつなぐバラ」は、同校に咲いているアンネのバラについて調べていく過程を追った7分ほどの映像作品。バラを全国に広めた綾部市在住の山室建治さんにインタビューし、バラが日本に贈られた経緯、込められた思いなどを聞いた。
また、「アンネのバラ委員会」を作り、平和を願う思いを伝える活動をしている東京の中学校にオンラインで話を聴き、この学校ではアンネが食べていた食事を再現した給食が出たり、バラを紹介するパンフレットづくりをしたりしていることを紹介。
最後に「バラに込められた思いを多くの人へつなげていくことが、受け継いだ私たちの使命」とナレーションでまとめた。
尾関部長は「コロナ禍で思うように活動できないことが多かったなか、今回最優秀賞をもらえて驚いたと同時にうれしかったです」と喜び、「ロシアのウクライナ侵攻で平和について関心が高まっている今、アンネのバラを通して、多くの人に平和への思いを伝えていきたい」と話していた。
写真=最優秀賞に輝いた3年生