掛け声なくても“にぎやか”に 広小路でドッコイセまつり
2022年08月17日 のニュース

福知山の夏の風物詩「福知山ドッコイセまつり」(実行委員会主催)が、福知山市の広小路通りで始まった。新型コロナウイルス感染拡大で昨年と一昨年は中止となったため、今回は3年ぶりの開催で、初日の14日は6連約400人の踊り手たちが集い、15日はこども大会として26団体約300人が福知山踊りを楽しんだ。
福知山踊りは天正7年(1579)に戦国武将・明智光秀が福知山城を築いた際に、領民たちが石材や木材を城に運びながら「ドッコイショ」「ドッコイセ」と、手ぶり足ぶり面白くうたった掛け声から誕生したとされる。
14日は市商工会館前でオープニングイベントがあり、福知山御霊太鼓保存会が伝統の「御霊太鼓」と「弾」を演奏した。
櫓の地方による演奏に合わせて、米傳福踊会、福知山踊振興会が福知山踊りを披露。続いて市役所やガールスカウトなどの連が続き、しなやかな16手振りの踊りを見せた。
コロナ禍で踊り手たちはマスクを着け、「ドッコイセ」の掛け声は出さずに踊った。観客もたくさん訪れ、中には福知山音頭に誘われ、踊りの輪の中に加わる人もいた。
新町連で参加した天野隆雄さん(78)=京町=は「3年ぶりにまつりが開かれてよかった。福知山踊りは5年ほど踊っていませんでしたが、久しぶりに踊ると楽しい。これからも続けてもらいたい」と話していた。
まつりは前半が16日まで。後半は24、25両日。25日は駅北口公園でする。
写真=「ドッコイセ」のリズムに合わせて踊る人たち(14日)