熱中症の救急搬送急増 多い高齢者・室内発症

2022年08月17日 のニュース

 連日のように猛暑が続く福知山市内で、熱中症による救急搬送が急増している。7月は前年同月比1・6倍の47件、8月に入っても13日までに16件と高い水準。特に高齢者が室内で発症するケースが、全体の3分の1となっており、福知山消防署が注意喚起している。

 7月は最高気温が30度以上の日がほとんどで、特に7月24日から8月16日までは35度前後の猛烈な暑さが連日のように続いた。

 今夏の熱中症の救急搬送は高齢者が多く、室内で発症するケースが目立つ。原因として、クーラーの利きが弱かったり、換気が不十分で部屋に熱がこもったりする状況が見受けられ、消防署は「エアコンや扇風機を上手に活用してほしい」と助言する。

 今後も暑い日が続く見込みで、炎天下でのクラブ活動や屋外での作業時にも注意して、こまめな水分補給や、一気に汗をかいたときは塩分補給も行う必要がある。新型コロナウイルス対策のマスク着用も、屋外で十分な距離が確保できる場合は熱中症予防で外すことを呼びかけている。

 熱中症が疑われる場合の応急処置としては、まずは冷房の利いた部屋や日陰などで体を冷やす。体温を下げるために衣類を緩め、冷たいペットボトルなどでわきの下、足の付け根など血管が太いところを冷やすことも有効という。

 救急車を呼ぶか迷う場合には、対処方法などの助言を24時間365日受けられる京都府の救急電話相談窓口「♯7119」がある。

 ただし、意識状態が悪い、自分で水分を取ることができないなど緊急時には、「ためらわず119番通報で救急車を呼んでほしい」とする。

 同消防署警防課救急係の田中公明さんは「熱中症の救急搬送が毎日のように続いている状況です。今後の気象条件にもよりますが、予防できる場合も多くあるので、みんなで気を付けて暑い夏を乗り切りましょう」と話している。

 

 

写真=熱中症対策にエアコンをうまく活用して

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