伝統の福知山音頭、尺八と三味線で小学生と大学生が初舞台

2022年08月05日 のニュース

 京都府福知山市中ノ、市厚生会館で6日に開かれるドッコイセフェスティバル(福知山踊振興会主催)で、福知山音頭を奏でる「地方(じかた)大演奏」に、尺八で小学生、三味線で大学生の若手奏者2人が出演する。約45人の会員と力を合わせ、伝統芸能の担い手として初の舞台を踏む。

 「ドッコイセ」は福知山音頭の囃子詞(はやしことば)。ドッコイセフェスに初出演するのは尺八が修斉小4年の荻野希美奈さん(10)、三味線は福知山公立大学3年の角友佑衣さん(21)=香川県さぬき市出身=。

 荻野さんは、1年生の時に、振興会員で父親の将生さん(48)から勧められて尺八を始めた。振興会主催の三味線教室の指導者でもある将生さんから、自宅でじっくりと奏法を教わった。

 3年生のころまでは音を出すだけの練習に励み、今年4月から指を使っての奏法を覚えた。福知山音頭がしっかりと吹けるようになったことから、将生さんのお墨付きをもらった。

 「指が穴に届かず、押さえるのが大変でした」と荻野さん。初舞台に「覚えた音階を間違わないように、格好良く吹きたい」と話す。

 角友さんは、外国人に日本語を教える市内の教室で一緒に指導役を務めていた人に誘いを受け、一昨年10月から8カ月間、振興会主催の三味線教室に通った。

 教室では弦の押さえ方、ばちでのはじき方などをしっかりと習った。楽しく練習することができたため、もっと上達したいと、昨年10月から、再度教室に通い、福知山音頭をマスターした。

 角友さんは「最初は手の動きが難しかったです。新型コロナウイルス感染拡大で、練習日が無くなることもありましたが、楽しめました」と言い、ステージでは「前を向き、練習の成果を出したい」と願っている。

 振興会の田村卓巳会長(68)は「2人とも限られた練習ではありましたが、上達が早い。十分な力量があるので、普段通りの実力を出してもらいたい」と期待する。

 フェスティバルは午後1時30分からで、地方大演奏のほか、振興会員、こども園園児、高校生、婦人会会員による福知山踊りがある。このほか福知山御霊太鼓保存会が特別出演し、「御霊太鼓」を奏でる。感染対策を講じて実施する。無料。

 

 

写真上=尺八で出演する荻野さん
写真下=三味線で出演の角友さん

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