工事現場の熱中症対策徹底を- 労基署と国交省が巡回

2022年07月21日 のニュース

 京都府福知山市と綾部市を管轄する福知山労働基準監督署(田中巧署長)と、国交省福知山河川国道事務所(犬丸潤所長)は19日、同事務所が発注する工事現場で合同安全パトロールをした。監督署管内の労働災害が昨年より増加傾向にあることから実施。現場の安全管理・安全作業の徹底、特に熱中症防止などの対応を呼びかけた。

 同監督署管内で建設業の死傷者数は、昨年は16人。今年は6月末時点で11人となっており、昨年を上回るペースで増加している。また、職場での熱中症による全国の死亡者数は昨年20人で、うち11人が建設業だった。こうした現状を受け、リスクの高まる7月を重点取り組み期間としてパトロールした。

 職員らは、福知山市筈巻と綾部市味方町の工事現場を回り、熱中症対策として飲料水の配備、ミストファンや重機内のエアコンの設置状況などを確認した。また、熱中症が起きた後の対応として、簡易ベッドの準備や病院への搬送経路、連絡役を事前に決めておくことなどを伝えた。

 労基署の職員は「熱中症予防の意識は以前よりも高く、徹底できています。今後は事後の対応についても力を入れていただければ」と話していた。

 

写真=現場の安全管理の徹底を呼びかける(筈巻地区の工事現場で)

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