業務逼迫の保健所を補完 市の無料PCR検査始まる

2022年02月01日 のニュース

 京都府福知山市内で新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況を受けて、市は、同居家族以外で陽性者と濃厚接触の機会があった無症状の市民を対象に、勅使の旧天津小学校でドライブスルー方式の無料PCR検査を始めた。予約制で初日の1月28日は17人、2日目の同31日は27人が検査を受けた。

 感染急拡大で業務が逼迫する府中丹西保健所は、濃厚接触者を特定する調査範囲を同居家族らに限定して絞り込んでいる。このことで、調査対象外になる陽性者の同僚やクラスメートなどに不安が生じているとして、市のPCR検査で補完することにした。

 検査対象者は、市職員の誘導で車のまま旧天津小敷地内に入場。乗車したまま、本人が検査キットで鼻腔検体を採取する。

 検査キットの受け渡しと回収、説明は、市のコロナワクチン集団接種会場従事者に登録する看護師が協力。「鼻の奥にもっと入れてください」「お子さんは抱っこしてお母さんが(検体採取)してあげてください」などの助言もしている。

 誘導役を含め現地スタッフ約15人は、感染拡大防止のガウン、フェースシールドを着用し、検体回収のたびに手袋を取り換えている。検査結果は翌日に検査医療機関から本人に通知される。

 31日に現地視察した大橋一夫市長は「保健所の業務逼迫(ひっぱく)は明白で、市としてもできることをして社会機能の維持と市民の不安解消に努める」と話していた。

 検査は、市内在住、在勤、在学者を対象に一日最大30人程度。事前予約制で、2月28日までの平日午後に行う。

 検査の精度を高めるため「陽性者と最終接触があった翌日から数えて4日目以降」との条件がある。市健康医療課は「予約の電話についても看護師が対応しており、検査が必要と考えられる人の漏れがないようにしたい」としている。

 予約は検査希望日の前日(休日除く)にできる。予約、問い合わせは、市無料PCR検査コールセンター、電話0773(48)9141。土、日、祝日を除く午前9時から午後4時まで。
 
 
写真=検体採取の方法を説明する看護師

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