困窮学生・家庭にと米1200キロやカップ麺など集まる 食料支援プロジェクト
2021年11月30日 のニュース

新型コロナウイルスの影響を受け、生活費に困る市内の学生、青年にと、労働組合などで作る福知山学生・青年食料支援プロジェクト(奥井正美代表)は28日、食料品を無料配布した。会場の京都府福知山市西小谷ヶ丘の成美学園体育館前駐車場には、開始早々から多くの学生らが訪れ、市民から寄せられた米、カップ麺などを受け取った。
アルバイトができなかったりして、経済的に厳しい市内の福知山公立大学、京都工芸繊維大学に通う学生、母子、父子家庭の人たちを支援するのが目的で、これが3回目となる。
取り組みは徐々に浸透してきており、食料などを提供する協力者も増えてきた。今回は約180人から米が1200キロ以上、ほかにレトルト食品、缶詰、日用品など約100品目が集まった。
また配布には、福知山成美高校3年で生徒会長の平田恋奈さんら5人、公立大生の3人がボランティアで協力。笑顔で食料を手渡し、受け取った学生らもにこやか。ほっこりと温かい空気が、会場中を包んでいた。
公立大1回生の阿山翔太さんは「兵庫県から出てきて、一人暮らしをしているので、カップ麺などはありがたいです。生活費に困っている友人もいるので、これからも続けてもらえたら」と喜んでいた。
奥井代表(67)は「自分の孫と重ね合わせ、『助けになれば』と支援してくれる年配の方が多く、たくさんの食料が集まり、とても感謝しています。学生たちも喜んでくれていて、よかったです」と話していた。
写真=成美高の生徒もボランティアで協力した