使わないカヌー9艇、最低価格の15倍で売れた 京丹後市

2021年11月21日 のニュース

 京都府京丹後市が、使っていないカヌー9艇の売却を公表したところ、ネットで話題となり、1艇の最低売却価格6500円の15倍、10万1000円で売り渡されることになった。関心を持った人は全国にわたり、市は売却収入に加え「京丹後のことを知ってもらえたことも、ありがたい」と喜んでいる。

 売りに出したのは、2001年に旧久美浜町が大阪府から引き継いだ久美浜臨海学校で使っていたカヌー。多くの建物は解体され、宿泊棟だけが残っていたが、今夏の台風で屋根に被害が出て、解体の話が出てきた。宿泊棟には状態の良いカヌーが9艇保管されているものの、市では使う予定が無く、保管場所も無くなるため、売却することに決めた。

 今月10日から16日まで見積もりを受け付けたところ、東北から九州まで21府県の84人から参加申し込みがあった。17日に見積書を開封。高い値を付けた人から順に1艇ずつ引き渡すことにしていたが、滋賀県米原市の観光業者が1艇につき10万1000円の最高価格を、全9艇につけていた。計90万9000円。当初は思ってもいなかった高額となり、市はビックリ。更に喜ばせたのが、関心の高さだった。

 事前に物品の現地確認会を2回開催し、20人を超える人が京丹後を訪れた。片道4時間かけて駆け付けた人もいたという。じっくりとカヌーの状態を確かめながら、参加者同士でマリンスポーツ談議に花を咲かせ、交流が深まる様子に、担当した市財産活用課の職員たちは、会場周囲の草刈りなど頑張って準備してきたかいがあったことを実感した。

 見積もりと一緒に「大切に使います」とのコメントが添えられていたり、結果発表後に「参加して楽しかったです」とのメールや、「次の物品販売も期待しています」との電話もあったことも、職員たちに大きな自信となった。「市では使い道が無くなってしまった物品も、次の方に新たな価値を見出していただける」。これからも市の財産の有効活用に励みたいと話している。


写真=京丹後市が売却するカヌー

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