育てていたメダカ300匹、白昼の盗難 「腹立たしく悲しい」
2021年09月14日 のニュース
京都府福知山市安井の青谷高志さん(73)が自宅の裏庭で育てている300匹以上のメダカが、何者かに盗まれた。大小50個のケースに分けて大切に飼っていたが、10日夕、どのケースも、ほとんどが空に近い状態になっていたという。
知人に日本固有種のメダカをもらったことがきっかけで、20年ほど前から飼育していた。「野生のものは絶滅が心配されるほど数が減っているという話もあったため、大切に育ててきました」。
徐々にいろいろな品種のものも集めて少しずつ増やしてきた。最近では、地域の小学校などへ寄贈したり、欲しいという人があれば譲ったりしていた。
盗難は2回目で、2年前は被害も少なかったためそのままにしていた。ところが、今回は根こそぎ持っていかれた。気付いたのは10日の午後4時ごろ。午前中にはメダカたちがいるのを確認しており、昼すぎに出かけて帰ってくるといなくなっていた。
ほぼ空になったケースの中には、犯人がかき回したためか、ショックで死んだメダカや、崩された陶器の置物などが散らばっていた。青谷さんは「人が大切にしている生き物を盗む心無い犯行で、どうしてこんなことができるか考えられない。腹立たしいと同時にとても悲しいです」と話している。
福知山署に通報した。
写真=飼育していたメダカがいなくなったケースを指さす青谷さん