感染者の9割が50代以下 第5波の福知山-緊急事態宣言延長
2021年09月13日 のニュース

感染力が強いデルタ株が猛威を振るう新型コロナウイルスの「第5波」で、京都府福知山市内でも感染拡大が続いている。8月1日から9月12日までの感染確認は153人。第5波は若年層への感染拡大が全国的に不安視されており、福知山市内でも感染者の9割を50代以下が占める。特に10代、20代、30代で、第4波より感染が広がっているとみられる。
昨年3月からの市内の感染判明430人の情報を第1波から第5波に分けて調べた。
市内で感染者数が増えたのは第4波の今年4、5月。2カ月間で180人と爆発的に拡大した。ただ、年代別で突出する年齢層は見えない(クラスターによる集団分は除く)。
これが第5波の8、9月になると状況が変わる。
高齢者のワクチン接種が進んでいることが影響していると考えられるが、8月の感染確認のうち、50代以下が98人で92%、9月も43人で93%を占めた。
第4波と第5波の年代別推移では10代(10人→21人)、20代(23人→32人)、30代(26人→32人)と若年層の感染割合が目立っている。40代と50代は、それぞれ20人前後でほぼ横ばい。10歳未満は、第5波では11人だった。
高齢者も含めた感染者全体の感染経路では、8月は経路不明が6割を超えていた。9月になると新規陽性者の判明が少しずつ減り始め、経路不明も3割未満まで下がってきてはいる。
しかし、マスク着用、手指消毒などの感染防止対策は引き続き必要になる。
政府が京都府に発令した緊急事態宣言が、13日から延長期間に入った。30日まで。福知山市は、市公共施設の原則利用休止などの緊急対応を続けている。
写真=市民交流プラザに緊急事態宣言延長を知らせる貼り紙