福知山市決算、20年度はコロナ関連で過去最大に 「貯金」崩して独自対策も

2021年09月02日 のニュース

 京都府福知山市は、2020年度の決算概要を1日に発表した。一般会計は、新型コロナウイルス感染症対策事業で大きく膨らみ、歳入歳出規模は前年度比20%増で過去最大。コロナ関連以外の歳出抑制などで、財政の弾力性を示す経常収支比率は92・2%となり1・3ポイント改善した。

 歳入から歳出と翌年度繰越財源を差し引いた実質収支は、10億5100万円の黒字。黒字額は過去2番目の多さとなる。

 歳入は、前年度比22・3%増の541億4千万円。市税は、新型コロナの影響による落ち込みが予想よりも緩やかで、5・7%減の114億6200万円。地方交付税は市町合併の特別加算分は縮減したが、算定根拠の見直しにより0・7%増の104億3800万円を維持した。

 市独自のコロナ対策のために、市の貯金となる財政調整基金を2億200万円取り崩した(基金残高106億4600万円)。

 歳出は、前年度比20・9%増の527億8600万円。100億円近いコロナ対策の臨時的な経費が主だが、他の事業の歳出を絞り込んで全体の増加幅を抑えた。
 
■市債残高は907億円■

 一般、特別、企業各会計を合わせた全市債残高は前年度から12億5100万円減の907億7800万円。交付税補てんを除いた市民一人あたりの実質負担分では、人口減少により1千円増えて53万1千円となった。

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