「被災地への思い実った」 川口中のゴーヤ豊作 佃煮販売し義援金に

2021年09月02日 のニュース

 京都府福知山市野花、川口中学校生徒会(岡七菜会長)は、東日本大震災の被災地への復興支援を目的に、今年も校内でゴーヤ栽培に取り組んでいる。収穫した実は地元の人が佃煮にして朝市で販売。収益金は義援金として被災地に贈る。

 同校では2012年度に授業でゴーヤ栽培を開始。実を販売して得た収益金を、東日本大震災の被災地にある宮城県気仙沼市の小原木中学校に贈った。

 19年度からは生徒会の美化・ボランティア委員会が「KFP(川中生徒会復興支援プロジェクト)」を立ち上げ、全校規模で取り組んでいる。昨年度は4万600円の収益があり、市を通じて被災地に義援金を贈ることができた。

 今年度のKFPには、全校生徒49人中34人がボランティア登録し、5月20日にプランター24個に1株ずつ苗を植え、職員室がある校舎の外に置いて、生徒や教職員らが水やりに励んでいる。

 栽培は松田幸男さん(69)=天座区=が指導。また北陵地域公民館からはゴーヤのつるをはわせるネットや土の提供を受けるなど、地域の協力もあり、横約12メートル、高さ約3メートルの緑のカーテンが出来上がった。

 実は7月12日から、生徒や教職員らが収穫し、これまでに昨年の総数198個を上回る309個が取れている。収穫した実は住所朝市代表の審千鶴子さん(76)=住所大山=に渡し、佃煮にして朝市で販売してもらっている。

 収穫は9月中ごろまで続ける。同委員会の石井耶磨斗委員長(3年)は「被災した人たちのためにとのみんなの思いが実り、たくさんの実が出来ています。佃煮を買っていただき、多くの義援金になればうれしい」と話している。

写真=ゴーヤを収穫する生徒たち

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