堤防工事の5社が近くで除草など地域貢献 困っていた営農組合が感謝状
2021年07月08日 のニュース

京都府福知山市前田地区では由良川水系の堤防築堤など治水工事が進んでいる。工事に携わる5社はボランティアで地区内の除草、農道の側溝清掃に協力しており、高齢化で手が回らず困っていた地元の前田営農組合が感謝状を贈った。
ボランティア活動をしているのは大谷川樋門下流築堤工事などをするヨネダ、第一土木、公成建設、三丹開発、青松建設の5社。地域貢献活動の一環として5、6両月に、桜橋南端付近から川北橋への交差点付近までの旧中丹広域農道沿いで、高さ1メートルほどにも伸びた雑草を刈ったり、ゴミの不法投棄防止を呼びかける看板を設置したりした。
さらに、周辺の排水溝にたまった土砂やゴミをさらえてきれいにし、児童の通学路になっている道路では、法面への転落防止のロープを張り替えた。このことによって児童の通学の安全確保が出来たほか、草刈りでは道路の見通しが良くなり、周辺の交通安全にもつながっている。
普段は市道を管理する市や、周辺で耕作をする営農組合員らで維持管理をしてきたが、最近では営農組合員らが高齢化し、農作業以外に回せる余力が少なくなったこともあり、こまめな管理が難しくなっていたという。
地区公会堂で7日に贈呈式を開き、各社の代表者に感謝状を贈った畑盛成組合長(72)は「忙しい仕事の間に、地域のために尽力いただき、大変感謝しています。きれいになった場所を維持していけるよう頑張りたい」と話していた。
写真=ボランティアで地域の清掃に取り組んだ