植物園に白い花咲かせるノボタン 通常は紫やピンク
2021年06月26日 のニュース

京都府福知山市猪崎、三段池公園内の市植物園(芦田修司園長)で、常緑低木のノボタンに白い花が付いた。ノボタンは熱帯、亜熱帯地方の植物で、通常は紫色やピンク色の花を咲かせるが、白い花は貴重という。
1997年ごろに、福知山山野草の会の会員から1株を譲り受け、同園の熱帯果樹温室に植え、育てている。このノボタンはもともと、夜久野町の山あいにあったらしく、熱帯、亜熱帯地方ではない同町に自生したことも大変珍しいという。
19日に開花。大ぶりで直径約5センチの花は開花後一日で散ってしまうが、つぼみがまだたくさんあるため、7月中ごろまで順次咲いていく。
芦田園長(63)は「南国で咲く花が、なぜ夜久野町で自生していたのか不思議ですが、園では毎年のように白い花を咲かせています。珍しいので、興味のある方はぜひ見に来てほしい」という。
写真=大ぶりの白い花を付けるノボタン