植物園のソテツに“防寒着” 根元から先端までこも巻く
2023年12月05日 のニュース
本格的な冬の到来を前に、京都府福知山市猪崎、三段池公園の三段池ラビハウス植物園(芦田修司園長)で、ソテツのこも巻きが4日に行われた。厳しい寒さから守るため、根元から先端部まで隙間なくこもで覆い、冬支度を整えた。
ソテツは暖かい地域で育ちやすい植物だが、寒い地域で育てるときは、防寒対策としてこも巻きをする。同植物園には1994年の開園当初から植えられ、現在、玄関前に5株が育つ。
職員6人が手際よく作業した。不要な葉などを切り取ったあと、高さ2・7メートルのソテツを傷つけないように、わらでできた「こも」を丁寧に巻き、縄で縛った。来年3月ごろまで巻いておくという。
芦田園長は「植栽して29年を迎える大切なソテツです。雪の重みで倒れないよう、建物とソテツを縄で縛って固定しました。今冬も寒い時期を無事に乗り越えてほしい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=こも巻きをしたソテツ