90代男性「ほっとした」 医療機関でのワクチン接種始まる
2021年05月18日 のニュース

京都府福知山市に住む高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの個別接種が18日から始まった。医療従事者、施設入所者と職員を除く市民への接種としては初めてで、コロナ収束への期待が高まる。
市が実施する65歳以上の在宅高齢者約2万2千人へのワクチン接種は、市内29医療機関での個別接種と、市が特設会場を設ける集団接種を併用する。集団接種は27日から始まる。接種回数は一人につき2回。
市は円滑な接種業務に向け、予約、接種に必要な接種券を5歳刻みの5グループに分け、年齢が高いグループから順次発送している。
東小谷ケ丘の大西内科医院(大西勇人院長)は18日、個別接種を開始した。同院では定期通院者を対象にしており、一日6人にワクチンを打つ。
大西院長(64)が接種希望者の予診をしてから、接種兼健康観察用の席に案内してワクチンを打った。
1回目の接種を終えた西小谷ケ丘の四方和一郎さん(90)は「日ごろから人の多いところには行かないように気を付けているけれど、ワクチンを打ってもらいほっとしました。早くコロナが収まってほしい」と話していた。
大西院長は「通常診療をしながら診られる(ワクチンを接種できる)人数には限りがあり、個別接種と集団接種を合わせて市内全体で計画的に進めていく必要があります。ワクチンを打つ側も、打たれる側もみんなで協力して乗り越えていくことが大切だと思います」と話していた。
写真=在宅高齢者へのワクチン接種が始まった(きょう午前9時ごろ、大西内科医で)