休園中の市植物園がインスタで花便り 癒やしにと投稿数増やす
2021年05月18日 のニュース
緊急事態宣言を受けて休園中の京都府福知山市猪崎、三段池公園内の市植物園(芦田修司園長)が、写真投稿サイト・インスタグラムで、見ごろを迎えた花の紹介に力を入れている。
植物園は2019年5月からインスタグラムを始めた。当初は来園者を増やすためのPRが目的だったが、国内で新型コロナウイルスが流行し始めた昨春以降は、感染防止対策の外出自粛や休園時の楽しみになればと注力。現在は週2、3回の頻度で投稿している。
休園中も職員が毎日世話を続けて、花は日々育つ。園庭ではシャクヤクが最盛期終盤に差し掛かり、バラ園やハーブ園は見ごろを迎えている。施設内の温室では夏咲きのカトレア、コチョウランが咲き始め、夜に花開く月下美人もそろそろ咲くという。
インスタグラムを主に担当する女性職員は「ぱっと画像を見た時に目を引くことを意識して撮影しています。見る人の癒やしになればうれしい」と張り切る。
バナナのような甘い匂いを発しながら、半開き状態の小さな花を付けるカラタネオガタマなど、普段あまり目立たない植物にもスポットを当てて投稿している。
芦田園長は「来園してもらえない分、インスタグラムで情報発信をしていきたい。休園期間が終わったら、元気に咲く花たちを見に来てやってください」と話していた。
写真=写真映えする構図を考えて職員が撮影している