新型コロナのワクチン、高齢者40施設で接種始まる
2021年04月27日 のニュース

京都府福知山市内の福祉施設に入所する高齢者と施設職員を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が、26日から始まった。対象は40施設。初日は天田の特別養護老人ホームにれの木園(荻野直也施設長)で入所者、職員各15人に接種した。
医療従事者に続く優先対象になっている65歳以上への接種で、市は重症化や集団感染の発生リスクが高い施設入所者への接種から取り組む。施設で働く職員も同時に行うことで感染防止効果を高める。
施設での接種は嘱託医が訪問する方法で行い、高齢者約1200人と施設職員約1千人を対象に、6月末までに1人2回の接種を終える予定。
にれの木園では、事前に同意を得た高齢者と職員計約100人を予定している。
入所者と職員が一斉に受けてアナフィラキシーなどの副反応が出た場合、施設運営に支障をきたすとして、各部署が手薄にならないように人数を調整してグループ分けし、一日1グループずつ計4日間で実施する。
初日の30人の接種は順調に進み、その後の経過観察で体調不良を訴えた人はいなかった。接種を受けた高齢者は「痛いけれど大丈夫」「これで少しは安心できる」と話していた。
接種から一日たった27日朝、荻野施設長は「体調不良は今のところ出ていません。今後も計画的に接種をしていきたい」と話していた。
写真=高齢者へのワクチン接種(にれの木園で)