緊急事態宣言解除に期待と不安 「仕事できる喜び感じながら」再開する店も
2021年03月01日 のニュース

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が1日、京都府を含む6府県で解除された。飲食店の営業時間短縮が午後9時までの要請となり、経済活性化が期待される一方で、気の緩みによる再拡大を心配する声も上がっている。
福知山市蛇ケ端の福知山城憩いの広場「ゆらのガーデン」内にあるカフェ「お城の下で」は、宣言発令を受け2月16日から休業していたが、1日から再開。福島順子店主(58)は「感染防止の観点から休業していましたが、宣言の発令当時は、市内外から多くの人が来店くださっていたので、複雑な気持ちでした。収入が無くなって大変な面もありましたが、これからも気を緩めず、仕事ができる喜びを感じながら、笑顔で頑張りたい」と前向きだった。
三和町芦渕の男性(34)は「都市部のように感染が広がったわけではなく、京都府は基準をクリアしているので、解除は良いと思います。従業員の多い飲食店を営む友人から、経営が大変という声を聞いているので、感染防止に気を付けながら食べに行き、応援したい」と話す。
子育て中の西羽合の女性(36)は「解除を前倒しする必要はあったのか、疑問に思うところはあります。市民の気が緩んでしまうのが心配で、これまでのストレスの反動が感染拡大につながらないように願っています」と不安を口にしていた。
夜久野町小倉の男性(79)は「緊急事態宣言が終わっても、マスク着用やアルコール消毒、室内での会合を控えるといった対策は油断せず継続してほしい。感染が無くなるまでしっかり注意し、早く以前の生活に戻れるようにしたい」と気を引き締めていた。
写真=「お城の下で」は1日から営業を再開した(きょう午前11時ごろ)