約束のタイムカプセル開封 地域と学校の絆深めた10年、最後のイベント

2020年10月06日 のニュース

 京都府福知山市野花、川口中学校で4日、校区の小中学生や地域住民らが10年前に、自分宛てに書いた手紙を入れたタイムカプセルを開けるセレモニーがあった。手紙は当時の児童、生徒らが「10年後の私へ」と題し、成長した自分自身への思いをつづっていて、後日書いた本人に届ける。

 タイムカプセルの取り組みは、2010年11月27日に川口中で開かれたイベント「みんなの登校日」の企画の一つとして実施。10年後に開封する約束をしていた。

 みんなの登校日は、川口地域教育協議会が、08年度から3年間の計画で進めてきた文部科学省の「学校支援地域本部事業」の最終年度(10年度)に、事業の集大成として開いたイベント。本来ならばこの日限定の行事だったが、地域と学校との絆を更に深めようと、カプセルを開ける10年後までの継続が決まった。

 これまで年1回開き、小中学生の合同授業や地域の達人から、ものづくりを教わる体験会、舞台・芸術鑑賞などをしてきた。

 カプセルに手紙を入れたのは当時の川口中学校、上川口・旧三岳・旧金谷3小学校の児童・生徒ら約260人と地域住民ら約40人。セレモニーには当時の児童、生徒らにも出席してもらい、直接手紙を渡すなど盛大に開く予定だったが、新型コロナウイルス感染防止のため、協議会のメンバーや学校関係者ら約30人が集う簡素な式にした。

 カプセルは直径30センチ、高さ50センチのステンレス製の缶で、川口中に2基保管されていた。

 セレモニーは今回でいったん区切りとなる「みんなの登校日」の一環として開催。協議会の足立和明会長(72)=上下大内=やみんなの登校日のコーディネーターを務めた会員らがカプセルのネジをはずして、中に入っていた手紙や寄せ書きなどを取り出した。

 このあと協議会員らで手紙の発送準備作業をした。協議会副統括の中井美好さん(55)=日尾=は「みんなの登校日を10年間継続できたのは、地域の力と学校の協力があったからこそ。子どもたちには、自分に宛てた手紙を読んでもらい、地元への思いを深めてほしい」と望んでいる。

写真=2基のタイムカプセルを開封し、手紙や寄せ書きなどを取り出した

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