地図アプリのルート表示で通行増えた脇道 注意促す看板

2023年04月21日 のニュース

 京都府福知山市の川口中学校区にある夷自治会(井上陽一自治会長)はこのほど、以前からスピードを出す車が多く、走行中のごみ捨てが見られる地区の道路沿いに、立て看板を設置した。住民はマナーを守り安全に配慮して通行してほしいと呼びかけている。

 看板を設置した場所は、国道9号から脇道に入り、野花、夷を通って国道426号に出る道路沿い。近隣の小・中学校への送迎バスや地域住民が主に利用する道路だったが、数年ほど前から様子が変わった。

 スマートフォン用地図アプリなどの提案ルートにこの道路が表示されるようになり、北側から市内に向かう人が近道に利用したり、観光地へ向かう車やバイクが急増したという。速度を出し過ぎたり、弁当殻や家庭ごみを捨てる人が多く、住民から注意喚起を-と声が挙がった。

 設置した看板は6枚で、大きさは縦1・3メートル、横40センチ程度。看板の両面にスピードダウン、ごみ捨て禁止の注意文を記載する。文面は高圧的な言葉にならないよう、柔らかな表現を心掛けた。

 看板設置を提案したのは同自治会婦人部。廃材を利用した看板を用意し、色塗りなどを行って、自治会メンバーで設置した。

 通行する車両は他府県ナンバーも目立つという。山間にある道路は鹿などの動物も多く、それを知らずにスピードを出しすぎると大きな事故につながる可能性がある。

 井上自治会長は「地域の人が安心して暮らせるよう、住民の思いが伝わればうれしい。看板を見て、マナーを守った安全運転を意識してもらえたら」と話している。


写真
=看板を設置した自治会メンバー

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