市議選折り返し SNS駆使や電話作戦―票積み上げの模索続く

2023年04月20日 のニュース

 23日投・開票の京都府福知山市議会議員選挙は折り返しとなった。定数24に29人が立つ激戦で、連日、候補者たちが公約などを懸命に訴えている。陣営の多くは当落ラインとみている1千票を目標に掲げるが、「最後までどうなるか分からない」と気をもむ。

 現職18人、元職1人、新人10人が立候補している。選挙活動にも変化が見られ、ホームページやSNSを中心に公約などを訴え、個人演説会などを開かない陣営もある。ある陣営は「個人演説会に来る人が少なくなっており、より効果的な形で訴えを広めたい」と話す。

 SNSを活用した情報発信を意識する陣営は多く、「支援者が独自に発信をしてくれ、名前の浸透などに役立っている」といった声を聞く。ただし、「実際に、どれくらい票につながるかは見えず楽観視はできない」という。

 インターネットを活用した空中戦が展開される中、地道に電話などで攻勢をかける陣営もあり、「SNSが使いこなせる人ばかりではない。電話や対面で訴えるのが一番。厳しい選挙だが、着実に支持拡大を進める」としている。それでも、近年は特殊詐欺被害防止のため、電話をすぐ切られたり、電話機の機能で通話できないなど、有権者との会話にたどりつけないケースが増え、頭を悩ませている陣営も。

 新人に30代、40代の若手が多く、ある陣営は「新人なので手応えはないが、有権者からの期待は感じる。挑戦者として一生懸命、実直に伝えていくだけ。後半戦はどういったまちづくりをしたいかを訴えていく」と前を向き、別の新人候補は「街宣や演説などで、まちの人からの反応は良く、受け入れられていると感じています」と話した。

 引退する現職の後を次いで立候補した新人陣営は「現職の知名度はあるが、そのまま引き継げるわけではない。本人の人気にかかっている」と気を引き締め、別の新人陣営では「初めてでわからないところはあるが、電話作戦の反応は良い」と手応えを感じている。

 選挙を経験してきた陣営では、「前回は多くの票をいただき当選したが、安泰ではない。新たにSNSの広報も取り入れた活動をしている」「前回からがらっと変わり、地域性が薄くなっている。つかみどころがなく苦戦しているが、支援者一人ひとりによるアピールなどをしっかりとしていく」と警戒感を高める。別の候補者は「前回有効だった手段を活用し、若手に負けず着実に一票を積み重ねたい」と意気込んだ。

 また、投票自体を呼びかける陣営もあり、「票の掘り起こしが当選につながる。今まで関心を持っていなかった人が一票を投じてくれれば」と期待している。

 後半戦に向け、マイクを握る候補者の手に力が入る。


写真=各陣営が票の積み上げに懸命だ(写真の一部を加工しています)

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