混戦の市議選、終盤へ 各陣営が最後の追い込み  

2023年04月21日 のニュース

 統一地方選挙後半の京都府福知山市議会議員選挙。終盤を迎え、定数24を29人で争う混戦を抜けようと、各陣営が最後の追い込みをかけている。これまでの市議選の傾向から、多くの陣営が当選には1千票が必要と見て、票の積み上げに苦心している。

 15日時点の有権者数は6万2980人。前回より353人減と、減少幅は緩やかとなった。前回の投票率51・38%で投票者数を計算すると3万2359人となる。29人で割ると1人あたりは1115票だが、これ以上に票を伸ばす候補者の人数次第で当落ラインは変わる。

 定数24に27人が立った前回選は874票が当落ラインだった。今回は候補者が2人増えており、票がばらければ800票ほどに下がる可能性はある。

 しかし、30代、40代の若手候補者が多く、選挙に無関心だったとされる若年層が動き、投票率が上がれば当落ラインも上昇すると見られる。6人の現職が引退し、後継を立てている地区もあるが、相当数の票が動くと見込まれ、その受け皿がどの候補になるのか、投票率の増減と併せて注目が集まる。

 個人演説会を終盤に固めて開き、盛り上がりを図る陣営、桃太郎作戦で地元を回って最後の訴えに臨む陣営など、最後まで気を緩めない。候補者が出ていない地区で積極的にアピールをする陣営は、「激戦でどこに票が流れるかわからないので、票読みよりも全力を尽くすのみ」と力を振り絞る。

 別の陣営は「地元を拠点に活動をしているが、高齢化で人口も減っており、多くの人に投票へ行ってほしいと訴えたい」と気を引き締める。

 昼過ぎに28・5度と今年の最高気温を更新した20日、候補者の中には、暑さに負けまいと半袖姿で、精力的にまちを回り汗を流す姿もあった。

写真=半袖姿で訴える候補者(写真は一部を加工しています)

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。