「古い物とは聞いていたが」 三岳一宮神社の太鼓、修理で明治の墨書発見

2020年08月14日 のニュース

 京都府福知山市三岳地区の一ノ宮にある一宮神社(絹川明夫宮司)に保管され、神社の秋祭りで使われてきた太鼓が、明治期以前に作られた可能性があることが、このほど分かった。皮の張り替え修理に出した際、業者が内側に「明治」の元号が墨書されていたのを見つけたといい、「まさか100年以上も前のものだったとは」と、関係者を驚かせた。

太鼓は高さ、奥行きともに約70センチ、打面の直径が約55センチある。毎年10月に催される秋祭りで、子どもらが打つ練り込み太鼓に使用され、住民たちにずっと親しまれてきた。

しかし昨年9月、練り込み太鼓の練習中に皮が破れ、その年の秋祭りは応急処置をして使用。今年7月5日の夏の例祭に間に合うように、1月に修理を依頼した。無事に皮の張り替えなどが完了し、6月には戻ってきた。

 この際、業者から「太鼓の内側に『昭和』『大正』『張り替え』『天田郡下豊富村』『西川千代松』などの文字のほかに、『明治』の年号があった。細かいところは読めないが、明治が作られた年号だとすれば、少なくとも100年以上前のものになる」と伝えられた。

一宮神社練込太鼓保存会の山部静雄会長(71)は「古いとは聞いていましたが、買い替えたりしているんだろう、と思っていたので、明治以前のものとはびっくり。伝統芸能の練り込み太鼓とともに、この太鼓も大事に使っていきたい」と話していた。


写真上=秋祭りの練り込み太鼓で使用されている(18年の稽古風景)
写真下=太鼓の内側に張り替え時期などが記されていて、昭和、大正のほか、明治の元号も

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