元伊勢外宮に落雷 文化財の別宮や小宮破損
2024年07月25日 のニュース
京都府福知山市大江町天田内、元伊勢外宮豊受大神社(河田光稔宮司)の境内に21日夜、落雷があり、別宮や小宮などが破損した。当時参拝者はおらず、けが人は出ていない。
雷が落ちたのは午後7時ごろ。神社下の自宅にいた河田宮司(49)は、「ズドン」という大きな音がしたのを聞いた。翌日に境内に行き確かめたところ、折れた木の枝が散らばり、小宮などが破損しているのを見つけた。
本殿そばの小宮(4社)の上屋の柱9本と、府暫定登録文化財の指定を受けている別宮「風之宮」の柱が裂けていた。小宮の裏手にあるスギの木に雷が落ちて、周囲に放電したとみられる。
応急措置として、壊れた小宮の柱の一部は鉄の支柱で補強しているが、修理が必要となっている。
2017年7月にも、同じような場所に落雷があり、小宮などが壊れる被害があった。
河田宮司は「雷が落ちた時は、地震の地響きのような感じでした。修理は多額の費用がかかると思いますが、復旧する方向で進めていきたい」と話している。
写真(クリックで拡大)=小宮の上屋の柱などが破損した