「サギにちゅういして」呼びかけ三和保育園を京都府が表彰
2020年08月10日 のニュース
福知山市三和町千束の三和保育園(藤田礎子園長、64人)は、京都府から防犯まちづくり賞の表彰を受けた。地元のお年寄りを特殊詐欺から守ろうと、啓発動画で被害防止を訴えた活動などが評価された。
府は犯罪のない安心安全なまちづくりに向けて顕著な功績があった団体、個人をたたえ、表彰していて、今回で10回目。自治体や警察などの推薦を受けた中から、今年度は三和保育園を含む10団体と10個人が選ばれた。
園は3年前から、福知山署三和駐在所などと連携して、年に6回ある年金支給日に、町内の金融機関に来店した高齢者らに歌を歌ったり啓発グッズを配るなどし、継続的に特殊詐欺の注意を呼びかけている。
今年2月には、啓発動画に出演。内容は童話「桃太郎」をもとにした寸劇で、園児たちが地域の特産品・三和ぶどう役になって、お金をだまし取ろうとする悪者からお年寄りを助ける物語。動画は三和駐在所員が編集した。
6月には、新型コロナウイルスに便乗した特別定額給付金名目などの手口を伝える動画も作り、町内の金融機関や福知山署のロビーで上映している。
表彰式は7月に京都市内であったが、新型コロナの感染防止で出席を見送ったことから、8月7日に同園で伝達式が行われた。動画出演時の格好をした年長組の園児15人は、同署生活安全課の花田智洋課長から表彰状を受け取った。
大槻空君(5)は、「これからもおじいちゃん、おばあちゃんを守りたい」と話していた。
写真=表彰状を受け取る三和保育園の園児たち