出番待つ盆花アスター 夜久野高原の畑一面4色に染め

2020年08月09日 のニュース

 お盆に仏前や墓前に飾る切り花「アスター」が、京都府福知山市夜久野町平野の夜久野高原で咲き誇っている。近くの居合和徳さん(66)、之乃さん(67)夫婦が栽培しているもので、紫、ピンク、白、赤4色の花が一面を埋め尽くすように広がっている。

 アスターは暑い夏でも花持ちが良く、盆花を代表する品種。キク科の一年草でエゾギクとも呼ばれ、花型などから仏花のイメージが強い。

 花好きな居合さん夫婦は、高原に所有する畑の景観を良くし、収益にも結びつけたいと、盆花として需要が多いアスターを昨年から本格的に育てる。畑は自宅近くにある約300平方メートルの広さ。連作障害を避けるために昨年から場所を移した。4月上旬に種をまいて育苗し、5月中旬に順調に育った苗4千本余りを定植した。

 今年は梅雨が長く、適度な雨が降ったために潅水作業の手間が省けた。病害虫の発生を危惧したが、世話を続けて順調に育った。1本に直径4、5センチの花を10輪前後咲かせ、目が覚めるような鮮やかな色合いの花も。3色分を束ね、ラッピングフィルムで包んで出荷するという。

 居合さん夫婦は「お盆の出荷時期に合わせて花を咲かせるのが難しい。梅雨明けは遅かったですが、ほぼ計画通りに育ちました」と話していた。

 市内では平野の道の駅、農匠の郷内にある農産物直売所「やくの高原市」などに10日ごろから並ぶ。
 
 
写真=一面を埋め尽くすように咲くアスターと栽培した居合さん

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