タイの三輪タクシー「トゥクトゥク」で注目 カレー店ガルミー
2020年06月26日 のニュース

新型コロナウイルスの影響で、落ち込む市民を笑顔にしたいと、京都府福知山市篠尾新町の飲食店「spice curry Garmii(スパイス カレー ガルミー)」は、タイの三輪タクシー「トゥクトゥク」を使って話題を提供、売り上げも回復させている。
音楽活動をするSyn(しん)代表が、東京都内のカレーの有名店での修業などを経て、昨年12月、地元福知山にオープンさせた店。数十種類のスパイスを使い、深いコクや香り、風味が味わえるカレーを提供する。徐々に口コミなどで知られるようになった。
店は、新型コロナ感染防止のため、5月上旬から約1カ月間休業した。その間に「街の雰囲気が以前よりも暗くなった。見ただけで、みんなを幸せにできるものはないか」と考え、南国気分が味わえる「トゥクトゥク」を購入した。普通免許で運転できる。
営業を再開した6月4日から店頭に設置。派手な色づかいなど、見た目のかわいらしさが通行人らの目を引き、今では店の広告塔となった。そのかいあって売り上げも、新型コロナが出る前より好調という。
Synさんは、通勤や買い出しなどの移動に使用していて、「街中を走っていると、子どもたちを中心に多くの人が声を掛けてくれます。この前は、早く店に戻らないといけないのに、人が集まってしまい大変でした」と笑う。
今は2台だが、「これから30台を目標に台数を増やし、市内外の人に福知山はおもしろいところだと思ってほしい」と、トゥクトゥクを活用したまちおこしの構想を練る。今後、トゥクトゥクで市内を回る観光プランやレンタル業にも乗り出すという。
写真=トゥクトゥクとガルミーのSynさん