ブラジルの味を楽しんで 池部で地元夫婦がカフェオープン
2025年03月11日 のニュース
ブラジルの家庭の食卓に並ぶ軽食や菓子、ブラジルコーヒーなどを提供する「Brasil cafe(ブラジルカフェ)」が15日、京都府福知山市池部にオープンする。地元在住の夫妻が、母屋を改装して開業。2人は「ブラジルの味を楽しみ、癒やされていただければ」と話している。
夫妻は池部出身の会社員、植村浩紀さん(64)、ブラジル出身のしのぶさん(61)。しのぶさんは日系ブラジル人で、27歳まで過ごした。2人は日本で知り合って結婚し、池部で約30年暮らしている。
浩紀さんの65歳の定年を前に、しのぶさんが趣味で作る天然石のアクセサリーのギャラリーを開設しようかと考えていたが、より多くの人に来てほしいと、カフェの開業を決意。福知山産業支援センター(ドッコイセ!biz)に相談し、アドバイスを受けて夫妻の夢が実現した。
メニューは、牛ミンチ肉や野菜などを生地で包み込んだ揚げギョーザのような「パステウ」、濃厚な味のブラジル産チーズを使った「ポンデケージョ(チーズパン)」、甘さを控えたプリンなど。しのぶさんが、ブラジルでホームパーティーに招かれた際によく出されていたメニューだという。友人やその親から教わった味を引き継いでいる。
ドリンクは同国でよく生産されるフルーツのマラクジャやアセロラのジュースなど。コーヒーはブラジルから仕入れた豆を使う。
しのぶさんのハンドメイドによる天然石を使ったブレスレットやネックレスなどのアクセサリーも並べている。
2人は「『ずっといたい』と言われる空間にしたいと思っています。休憩がてら立ち寄っていただければ。アクセサリーも見てもらい、『私も何かやってみよう』という気持ちになってもらえたらうれしいです」と話している。
当面は土、日曜のみの営業で、時間は午前11時から午後4時まで。
写真上(クリックで拡大)=植村さん夫妻と店の外観
写真下(クリックで拡大)=パステウ