中丹支援校・佐藤大仁さん、アビリンピック出場決定 ビルクリーニング種目で京都大会最優秀賞

2025年03月12日 のニュース

 障害のある人が専門の職業技能を競う第22回アビリンピック京都大会が、このほど京都市内で開かれ、京都府福知山市私市、府立中丹支援学校高等部3年の佐藤大仁さんが、ビルクリーニング種目で金賞(最優秀賞)を受けた。佐藤さんは10月17日から愛知県で開催の第45回全国アビリンピックに、社会人として出場する。

 京都大会は独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構京都支部と府の主催で、2月8日に開催。ワード・プロセッサや喫茶サービス、オフィスアシスタント、製品パッキングなど12種目で日ごろの成果を披露した。

 清掃技術を競うビルクリーニングには11人が出場した。会場内に設けた模擬オフィス(事務室)で床面の掃き、拭き作業、ごみ処理、机上清掃をして、確実な掃除の技術、作業の効率性、掃除機の適切な取り扱いなどを競った。

 佐藤さんは高等部の作業学習で、清掃班として週2回、技術を身に付けてきた。昨年12月から大会に向けて本格的な練習を始め、毎日始業前と放課後にも時間を割き、技術習得に励んだ。

 京都大会では普段の練習を思い出しながら臨み、高等部の仲間の応援もあり、スムーズな動きで、丁寧な仕事に徹することができた。

 佐藤さんは昨年も京都大会に出たが、上位入賞はならなかった。「最初は緊張しましたが、自然に手が動いていった。まさか最優秀賞を受賞できるとは思いませんでした」と振り返る。

 すでに、市内のGSユアサソシエへの就職が内定していて、全国大会には同社の社員として出る。「今も練習を続けているので、技術を更に高め、日本一をめざしたい」と意気込む。

 

写真(クリックで拡大)=アビリンピック京都大会での金賞を喜ぶ佐藤さん

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