ごみ袋に感謝の貼り紙 感染不安抱える中、収集作業員の励みに

2020年05月13日 のニュース

 新型コロナウイルスの影響が続くなか、ごみステーションに出す家庭ごみに貼り紙をし、収集作業員へ感謝の気持ちを伝えるケースが目立ってきた。不要不急の外出自粛要請を受けて京都府福知山市内でも家庭ごみの量が増えており、感染の不安を抱える作業関係者は「私たちの仕事を理解し、心配してくれる人がいる」と胸を熱くし、「期待に応えられるように頑張りたい」と気を引き締める。

 市は7業者に家庭ごみ収集を委託している。貼り紙などはゴールデンウィーク前ごろから目立ち始め、どの業者も確認しているという。

 ある業者は、家庭ごみ袋の外側に貼られているメッセージだけで今まで10枚近くあったといい、持ち帰ったものを額に入れて飾り、大切に保管している。

 「コロナの時、ご苦労様です。お体には十分気をつけてください」「連休中のお仕事ありがとうございます。大変な時世ですが宜しくお願いします」と感謝し、体調を気遣うメッセージが多い。中には「コロナにかんせんするかもしれないのにいつもありがとうございます。がんばってしごとしてください」と、子どもが書いた作業員を励ます文面もあったという。

 春は引っ越しなどのシーズンでもあり、例年ごみは多いが、今年は新型コロナによる緊急事態宣言が出され、外出自粛や学校休校が重なり、家庭ごみの量はかなり増えている。

 作業員は「ごみの中にはマスクも多く、作業用の手袋だけでなく感染対策もしなければならず、日増しに暑くなっていて体にこたえます」と現状を語り、「メッセージを貼るだけでなく、作業中に声を掛けてくださる方もおられ、ありがたいです」と話していた。

 市生活環境課の井上和成課長は「市民からの感謝のメッセージが現場の作業員の励ましになっていて、市としてもうれしい」とし、「マスクはティッシュと同じく燃やすごみとして出して下さい。収集の際、ごみに直接触れることがないよう袋をしっかりと縛って出すなど、引き続き協力をお願いします」と呼びかけている。
 
 
写真=ごみ袋に貼られたメッセージを額に入れて飾り、モチベーションアップにつなげている業者も

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