新型コロナで献血者減少 輸血用血液供給に支障も
2020年03月07日 のニュース
新型コロナウイルス感染症の拡大により、献血協力者が全国的に減少している。京都府赤十字血液センター福知山出張所管内(南丹市以北)でも同様で、樋口征昭所長は「このままでは、必要な輸血用血液の供給に支障が出る可能性もあります。献血に協力を」と呼びかけている。8日はイオン福知山店(岩井)である。
日本赤十字社によると、成分献血を含めて全国で毎日1万3千人の献血協力が必要になるという。輸血用血液製剤のうち、赤血球製剤の確保状況をみると、2月15日までは計画数値を達成していたが、これ以降は計画を下回っている。
2月25日に国が新型コロナウイルスの基本方針を決定してから、29日までの5日間では計画比12・3%、献血者数で換算すると、5793人分の赤血球製剤が不足する状況となっている。
樋口所長は「これまでから感染症対策は行っていますが、職員の健康チェック、入念な手指消毒、消毒液を用いた機材の清掃、献血協力者の体温測定と手指消毒の呼びかけなど、対策を徹底していますので、積極的な献血をお願いします」と話している。
写真=新型コロナ対策を徹底して献血を実施している(昨年12月に福知山駐屯地で。画像の一部を加工しています)