福知山市主催・共催イベントは年度内原則中止 新型コロナ対策で

2020年02月27日 のニュース

 京都府福知山市は26日、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策で、市が主催や共催する3月31日までのイベントを、原則中止か延期することを決めた。福知山城、市佐藤太清記念美術館、同美術館内の福知山光秀ミュージアムなど観光・集客施設は、入場の際のアルコール消毒、ドアノブや手すりの消毒などの予防策を徹底し通常通り開館する。

 国が25日に示した基本方針を受けて、大橋一夫市長をトップに部長級以上で構成する市新型コロナウイルス感染症対策会議を26日に開き、市の方針を固めた。

 閉鎖空間での至近距離など、特定条件下での空気感染の可能性が否定できないとの国の専門家会議の指摘を受けて、市は狭い場所での密接状態が考えられるイベントの中止・延期に踏み切る。

 3月1日までの参加見込み者数が200人~500人の5つの大規模イベントの中止・延期が確定。このほか、小規模の講座や教室、相談会など5つの催しも中止する。3月2日以降もその都度、担当部署で開催可否を判断する。

 開催時期や出席者が限定される市立幼稚園と小中学校の卒園式、卒業式は、今のところ、通常通り実施する予定にしているが、感染防止対策を講じた上で開催するよう各校園に求める。

 他団体が主催するイベントはそれぞれの判断にゆだねる。

 中止・延期が決まった5つの大規模イベントは次の通り。かっこ内は開催予定だった日。

 【中止】明智光秀を学ぶ連続講座(2月29日)▽市民駅伝(3月1日)▽京都府立大学地域貢献型特別研究成果報告会イン福知山(同)▽全関西卓球大会(2月29日、3月1日)

 【延期】シンポジウム「福知山市水害に強い安心・安全なまちづくり」(3月1日)

■式典の一部を省略 高校卒業式■

 市内の福知山、大江、工業の府立3高校は今のところ、28日の卒業式を予定通り実施するが、式典の一部を省略して時間短縮するなどの対策を取る。
 主な対策は祝電は読み上げずに印刷して配布▽吹奏楽部の演奏省略▽式辞の短縮-などで、式典の時間を短くするほか、座席スペースを広くとったり、アルコール消毒の徹底をする。

 正明寺の福知山淑徳高校は28日の卒業式を卒業生とその保護者のみで実施する。在校生は登校しない。

 また、3月に卒業式をする東羽合の京都共栄学園中学校は一部縮小して実施する予定。土師の福知山高校附属中学校は状況を見て、後日に対応を決めるという。

■大江まち協の振興大会中止■

 大江まちづくり住民協議会は、29日に大江町総合会館で開く予定だったまちづくり振興大会を中止する。また3月20日に開催予定の今年度総会・記念講演会も取りやめる。
 
 
写真=階段の手すりを消毒液で入念に拭いている(福知山光秀ミュージアムで)

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