福知山で日本感染症教育研セミナー 第一線の医師17人に学ぶ
2020年01月22日 のニュース

全国の医師らで作る日本感染症教育研究会が主催する「感染症ウィンターセミナー」が、京都府福知山市駅前町の市民交流プラザを主会場に17日から19日まで開かれた。誘致した市立福知山市民病院総合内科(川島篤志医長)が、近隣市町の病院にも呼びかけて主管。全国各地から参加した医師らが、第一線で活躍する講師陣の話を聴いて研鑽を積んだ。
セミナーは年2回あり、夏に感染症についての基本編、冬はまれな症例などの応用編を行う。福知山での開催は2013年夏に続いて2回目となった。
注目の講師陣が集まる人気のセミナーで、参加者は抽選で決まる。今回のセミナーは、北海道から九州まで、医師になって1年目から20年目になるベテランまで83人が受講した。
連日のコロナウイルス報道で、マスコミからコメントを求められる国立国際医療研究センターに勤める感染症専門医の忽那賢志さんら17人が講師を務め、1人45分間の1講義(うち1人は2講義)を担当。「抗菌薬の適正使用」や「不明熱へのアプローチ」などをテーマに解説した。
主管のスタッフは、市民病院と近隣市町の病院を合わせて48人。開催誘致の旗振り役となった川島医長(46)は「スタッフ全員で受講するということは到底できませんが、運営側として参加するだけでも価値があります。北近畿全体の地域医療のレベルを高めていける時間になりました」と手ごたえをつかんでいた。
また三和荘でのぼたん鍋、福知山城見学など市内観光のオプショナルツアーもして、福知山の魅力発信に努めた。
写真=全国の医師が集まり感染症について知識を深めた