牧川にサケの捕獲網設置 採卵して稚魚を来春放流
2019年11月05日 のニュース

由良川サケ環境保全事業実行委員会は、京都府福知山市波江を流れる由良川支流の牧川で、サケの捕獲網を設置した。来春にサケの稚魚を放流するため、遡上する採卵用の親サケを捕まえる。
海から、生まれ育った川に戻るサケの習性を通じて、子どもたちの郷土愛を育てたいと、実行委は毎年、卵の配布、育成、稚魚の放流などに取り組んでいる。
捕獲は実行委から委託された「サケのふるさと由良川を守る会採捕者の会」(桐村啓之会長)などの3人が、府知事の許可を受けて、天津橋の上流地点で2日から実施。川の中に鉄の杭をV字並べて網を張り、中央部のオリで捕獲する。
網は2週間ほど設置する。例年は30匹程度を捕獲している。12月と来年1月に、希望者に受精卵を配り、ふ化した稚魚を3月に福知山、綾部、舞鶴で放流する予定。
サケのふるさと由良川を守る会(衣川務会長)は採卵の見学会を9日午前10時から、天津橋下流の牧川で行う。参加無料。申し込み不要で、希望者は直接会場へ。少雨決行だが、河川が増水している場合などは中止。
開催可否など問い合わせは市農林業振興課、電話0773(24)7044へ。
写真=牧川に網を設置した