由良川にサケ戻る 大雨被害でトラブルがありながらも今季初捕獲
2024年11月11日 のニュース
京都府福知山市を流れる由良川に、今年も日本海からサケが帰ってきた。大雨被害で捕獲網が流されるトラブルもあったが、波江の由良川支流・牧川に再設置した網で、9日までにいずれもオスの今季第1~3号を捕獲。11日午前中に現地で報道陣に披露した。
地域と協力したサケの人工ふ化、放流に取り組む由良川サケ環境保全実行委員会(佐々木幹夫会長)の活動の一環で、実行委の委託を受けた「さけのふるさと由良川を守る会採捕者の会」(桐村啓之会長)、「牧川養殖漁業生産組合」(衣川務組合長)が10月25日に捕獲網を設置した。
11月2日の大雨による増水で、前日に捕らえたサケや捕獲網、鉄柱が流れてしまう事態となったが、7日に網を再設置。8日に今季第1号として、体長70センチほどのオス1匹、9日にも小ぶりのオス2匹を捕獲した。
衣川組合長は「サケは3~5年で帰ってくる。4年前に回帰率の高い地場産を例年より多い約4万匹放流したこともあり、今年は豊漁を期待していたが、大雨の被害があって少し残念。今が捕獲のピークですが、遅れて遡上してくるサケに期待したい」と話していた。捕獲は30日ごろまで続ける。
写真(クリックで拡大)=第1号のサケを持つ衣川組合長(11日午前10時ごろ)