由良川に帰ってきてね サケの稚魚2万匹放流

2023年03月19日 のニュース

 京都府福知山市猪崎の音無瀬橋下流、由良川右岸の河川敷で18日、市民が育てたサケの稚魚放流が行われた。参加者たちは「帰ってきてね」と願いを込めて放した。

 生まれ育った「由良川」に戻るサケについての学習を通して、河川環境の美化啓発と郷土愛を育んでもらうことを目的に、サケのふるさと由良川を守る会(衣川務会長)が主催。2008年から毎年開いていたが、新型コロナウイルスの影響により、20年から中止が続いた。今回は4年ぶりの開催。雨が降る中だったが、小学生ら約80人が参加した。

 参加者はサケの生態や習性についての話を聞いたあと、バケツに入れた稚魚を優しく川へ放流した。

 1月8日に3260粒の卵が市から配布され、個人宅や学校、保育園、事業所などで孵化(ふか)、飼育されてきた。同会が育てたものを合わせて、体長4センチ程度に育った稚魚2万匹を放流。しばらくは近くにいたが、その後、川の本流へと泳いでいった。

 100匹を放した遷喬小学校4年生の足立千聖君は「もらった卵を大切に育ててきました。由良川に戻ってきてくれたらうれしい」と、泳いでいく稚魚たちを見つめていた。

 

写真=優しく放流する子どもたち

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