サケの採卵作業本格化 稚魚放流に向け人工授精

2022年11月28日 のニュース

 サケの稚魚放流に向けて、京都府福知山市下小田の牧川養殖漁業生産組合(衣川務組合長)で、採卵作業が本格化している。地元の川で捕獲した産卵期の雌から卵を取り出して人工授精。市民や学校も参加して卵をふ化、成長させ、来年3月に由良川へ放流する。

 生まれ育った川へ回帰するサケの習性を利用し、子どもたちの郷土愛を育てたいと、地域と協力したサケの人工ふ化、放流に取り組む「由良川サケ環境保全事業実行委員会」の活動の一つ。

 今年は10月24日に由良川支流の牧川に網を設置し、11月24日までに雄20匹、雌8匹を捕獲。採卵は牧川生産組合が担当していて、11月20日から始めた。

 2回目の作業日となった24日は、衣川組合長(70)が手際よくナイフで雌の腹を割き、鮮やかなオレンジ色の卵を丁寧に取り出したあと、雄の精子をかけた。雌2匹から約770グラム、4530粒ほどの卵を採取した。

 衣川組合長は「なるべく一粒でも多く成長させてやりたい」と話していた。

 捕獲、採卵は11月末まで続く。来年1月までに、希望する団体や個人に、サケの卵を配布。来年3月中旬には、中丹3市で放流する予定。

 

写真=雌のサケから卵を取り出す衣川組合長

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