光秀を日本酒にすると、きりっと辛口 東和酒造が純米吟醸で新作
2019年09月30日 のニュース
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京都府福知山市上野にある女性杜氏の造り酒屋、東和酒造(今川新六社長)が、福知山ゆかりの明智光秀にちなんだ純米吟醸「明智光秀桔梗咲く」を新たに作った。風雲の戦国時代を駆け抜けた勇ましさを表現する味は、きりっと辛口に。オリジナルの光秀イラスト入りラベルで、新たなご当地グルメへ名乗りを上げる。
昨年4月に光秀を主人公にする2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の制作発表があったことを受けて、光秀をテーマにした酒をと構想を温めてきた。具体案がまとまり、今年4月から本格的に着手した。
光秀は、主君の織田信長を討った逆臣のイメージが強いが、福知山では民を助ける善政を敷いて古くから親しまれている。文武両道で、鉄砲の名手としての一面もあるなど多くの魅力があり、酒を通じて市内外に広くアピールしたいと意気込む。
地元六人部産の酒米を使い、東和酒造としては珍しい辛口で仕上げた。ラベルデザインは市内で絵画教室を開く藤田真由美さんに依頼して、火縄銃を手にした勇ましい光秀を描いてもらった。
杜氏の今川純さん(39)は「逆臣のイメージを払拭して、未来を見据えた光秀のヒーローとしての一面を出したかった」と新作への思いを込める。
720ミリ入りで税抜き1719円。
■カップ入りはかわいい鉄砲名人■
併せて作ったのがカップ入りの「福知三萬二千石 鉄砲名人光秀くんカップ」。こちらはかわいらしいイラストを瓶に直接プリントして、洗っても落ちず、ペンたてなど雑貨としての再利用を見込んでいる。
「桔梗咲く」とは違う地元産米での本醸造で、味は少しまろやかながらキレのある中口。イラストは藤田さんが手がけた。180ミリ入りで税抜き300円。
新作2点は10月1日から販売を始める。問い合わせは東和酒造、電話0773(35)0008へ。
写真=光秀をテーマにした新作2点