休耕田に広がる白い花 長田段で地元組合がソバ栽培
2019年09月21日 のニュース
京都府福知山市長田段の広大な畑で、ソバの花が見ごろを迎えている。地元の野台田郷管理組合(大西正光組合長、53人)が管理しており、全体で約4・4ヘクタールの広さがある。小さくかれんな花が咲きそろい、一帯を白く染めている。
組合は住民らの高齢化に伴って増えつつある休耕田の管理などをしており、地域の景観維持のために草刈りや景観植物の植え付けをしてきた。
ソバ栽培は、取り組みを収益性あるものにつなげ、地域の活性化を図ろうと、2015年から生産を始めた。前組合長の水谷利明さん、吉良義武さん、大西組合長が中心になり、9人の組合員と「そば事業部」を立ち上げて栽培を続けている。
当初は2ヘクタールほどで始め、徐々に作付面積を増やした。今年はよく育っており、昨年の約2トンを上回る収穫量を見込む。収穫は農業生産法人やくの農業振興団に依頼して卸している。
冬には関係者や栽培を手伝った地域の人たちを招き、新そばの試食会も開いている。地域の老人会に振る舞ったこともある。3人は「排水路をさらにしっかりと整備するなどし、もっと収穫量が上がるようにしたい」と話す。
花の見ごろは9月下旬ごろまでで、ほ場のあぜ道を歩いて見学できる。場所は砂子池バス停の南。車で行く場合は砂子池グラウンドの駐車場を使う。
写真=一面を白く染めるソバの花