ネパールの子に文房具 市民からの善意届ける

2019年05月11日 のニュース

 京都府福知山市民の有志でつくる「ネパールの子どもたちを支援する福知山の会」(小滝篤夫代表)はこのほど、教育環境が整っていないネパールの学校に、市民から寄せられた鉛筆などを届けた。福知山の会では「多くの人たちの善意も届けることができてよかった」と喜んでいる。

 会はネパールの山岳地帯の村に支援物資を届ける取り組みを2001年から続けている。今年はムスタン地区の学校3校に未使用の鉛筆を贈る計画を立て、3月に市民に提供を呼びかけ、約500本が集まった。また寄付金も多く寄せられた。

 小滝代表(70)ら会員3人が3月30日から4月10日までの日程で渡航。ムスタン地区のティニ村、シャン村、ドゥンバ村の各学校に、鉛筆と、寄付金を使って現地で購入したノート200冊を分配した。子ども1人につき鉛筆2本、ノート2冊が行きわたった。

 ティニ村の学校では、全校集会で子ども一人ひとりに手渡し、笑顔いっぱいで受け取ってもらったという。

 このほか小滝代表の高校時代の同級生、藤田進さん=中六人部地区出身、東京都在住=が、会の活動に賛同して200万円の寄付金を寄せた。

 この浄財を使って現地で購入した図書815冊を、ネパールの首都カトマンズ近くにあるサク市の村の学校の図書室に寄贈した。

 さらに、ネパール東部のムクリ地区の村にある学校に20台のパソコンや体操服80着を贈った。このほかサク市の村の学校に設ける給食室の建設や調理器具などの購入のために、藤田さんからの寄付金が充てられることになった。

 小滝代表は「現地は貧しい所が多く、ノートなどの文房具を持っていない子もいます。今回も大勢の福知山市民の方に関心を持ってもらい、鉛筆を届けることができました。ささやかではありますが、国際貢献できてよかった」と喜んでいる。

 

写真=鉛筆、ノートを受け取ったティニ村の学校の子どもたち

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