パラスポーツ楽しいね 健常者と障害者が一緒に体験
2019年04月05日 のニュース

パラスポーツの体験会が、京都府福知山市多保市の六人部コミセン体育館でこのほど開かれた。健常者と障害者計31人が参加し、車いすハンドボールやボッチャの魅力を体感した。福知山市社会福祉協議会主催。
障害を理解する講座のひとつ。初めに、昨年10月のアジアパラ競技大会に日本代表として参加した投てきの大槻浩二さん(57)=野花=が、「パラスポーツの魅力」と題して講演した。
大槻さんは、大会参加にかかる費用はほとんどが自費であることなど、パラスポーツの現状を紹介。2020年の東京五輪・パラリンピックの機運が高まっていることで、昨年のアジアパラではインドネシアまでの交通費の支援を受けたことなど、少しずつサポート態勢が上向きであると説明した。
パラスポーツの楽しみについては、各大会での選手同士の交流などと伝え、最後に、「レクリエーションではなくスポーツということを頭に入れて、競技を楽しんでほしい」と講演を締めた。
このあと、大槻さんの指導で車いすハンドボールを体験。初めて車いすに乗る人もいたが、パス回しなどで慣れ、最後はゲームをし、点が入るとハイタッチや拍手をして喜びを分かち合った。
母、妹と参加した遷喬小学校4年生の岸本麻寛さんは「車いすは腕の力を使って移動するので難しいです。ゲームではシュートを打てたので次は点を決めたい」と笑顔を見せた。
また、標的にどれだけ自分たちのボールを近づけられるかを競うボッチャの体験では、競技普及に協力しているトヨタカローラ京都から社員が訪れ競技のポイントを教えた。
写真=車いすハンドボールで点が入り喜ぶ参加者と大槻浩二さん(右)