そば・酒処 そばの花 村上 勝幸 さん
農協時代、農家の視察に付いて兵庫県三田市の永沢寺に行ったのがそばとの出あいです。地元物部の荒れた畑で同級生らとそばを栽培し「物部夢そば工房」を立ち上げ、そば打ちを始めました。50歳を前に人生の岐路に立ち、そばを生業にしようと思いました。
最初は、二八の盛りそばなど少ないメニューでスタートしました。十割そばが出せたのは2年後でした。できるだけ多くの人に好んでもらえば広がって行くという思いで、お客さんの要望に応えて行くうちに “そば・酒処”としてメニューが増えました。
そばの魅力は“馥郁(ふくいく=特に良い香りが漂う様)たる香り”と味わいです。 “挽きたて・打ちたて・茹でたて”が信条ですが、それぞれの技術を完璧なところまで高めていく、そういった点ではまだまだ道半ば。さらに精進が必要と思っています。
辛味ダイコンやネギなどの野菜、ゆばそばのゆば、変わったところでは「マイヅルーノ」に入るカキ、自ら手づくりするかもロースと地元の食材を使っています。玄そばも一部、物部や舞鶴の生産グループに作ってもらっています。20周年に向け、今以上に地元食材にこだわっていきたいと考えています。 (談)
匠プロフィール
1951年、綾部市生まれ。綾部高校農業科を卒業後、府立農業協同組合講習所に進み、綾部市農業協同組合に就職する。97年、46歳で退職し、5年の準備期間を経て、2002年9月22日、51歳で店を開く。
住所/綾部市上八田町舘ノ前1
TEL0773-44-1191
2020年01月24日 16:00