レストラン  アン ソン ベニール 小石原 基 さん

この場所に居るからやれる料理を
料理学校に通いながら洋食店でアルバイトをしていました。その時のシェフが、進む気があるなら、と料理の基本を教えてくれました。京都市内のホテルでは宴会、メインダイ
ニングに配属され、帰郷してからは料理旅館で和食と様々な料理を経験し、ある程度は何でもできるようになりました。
その一方で、自分の持ち味を出せているかというと疑問でした。そんな時近所の農家から届いた取れたてのトウモロコシでスープを作りました。皮ごと茹でて、実をはずし、
残った芯でダシを取り、そこに実を戻し煮て、ミキサーにかけ裏ごしする。牛乳を加え、味付けは塩のみ。でも、これほどトウモロコシが甘くておいしいと感じたのは初めてでした。素材の大切さを改めて感じました。
魚介、野菜、最近では鹿や猪などジビエ、丹後は食材の宝庫。この場所に居るからやれる、地の素材を生かした料理を届けていきたい。
まだまだ扱ったことのない素材はたくさんあります。それを見つけ出し厨房で向き合えると思うと楽しみでなりません。これまでの経験を生かして「おいしい!」と思った瞬間
をお客様のもとに届けたいと思います。 
(談)

匠プロフィール
1964年、網野町生まれ。大和学園の洋食コースで学び、卒業後は京都市内のホテルに就職する。28歳で地元に戻り、夕日ケ浦や八丁浜の料理旅館の厨房に立つ。「自分の持ち味を出せる」場所を求め、46歳から現職。

【オーベルジュ ナカザワ】
所/宮津市江尻924
TEL0772-27-1225

2019年05月24日 16:00

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