荒河の陸上競技場整備 盛り土部での計画を断念 地震時の安全性に課題
2026年09月14日 のニュース
必要な対策費 192億円重く
京都府福知山市は11日、荒河の調整池盛り土部で計画していた公認陸上競技場の整備を取りやめ、他の候補地を改めて検討すると発表した。地盤解析の結果、大規模地震時の安全性が保たれず、必要な対策費が高額となるため断念した。
市によると、計画地は下荒河の調整池整備に伴って発生した土砂を盛った約2ヘクタールの市有地。調整池は2014年8月豪雨を受け、国、府、市が進めた総合治水対策の一環で整備された。盛り土は20年5月に完成した。
市内ではこれまで、桃映中学校の運動場が公認陸上競技場として使われていたが、公認期間が24年7月に終了。市は新たな公認陸上競技場の整備を検討している。
荒河の市有地を活用する計画では、400メートルトラックを備えた全天候型舗装の公認陸上競技場を整備し、トラック内をサッカーやラグビーなどにも使える多目的な芝生フィールドとする構想を描いていた。
整備に向け、市は23年度に地盤調査を行い、地盤沈下がないことを確認。24年度に基本構想業務を業者に発注した。しかし、計画地が河川そばにあり、軟らかい地盤である可能性があったことから、今年2月、予定を前倒しして地盤の詳しい解析に着手していた。
8月に結果がまとまり、平時の安全性は満たしているものの、大規模地震が発生した場合、円弧すべりや液状化が発生する可能性があることが判明。地盤改良にかかる費用を算出したところ、約192億円と高額のため、断念することにした。
市は今後、スポーツ関係団体などにこれまでの経過を説明するとともに、新たな競技場の候補地を検討する。一方、競技場としての利用を見送る荒河盛り土部についても、別の活用方法を探る。
市文化・スポーツ振興室は「スポーツ関係団体のみなさまから改めてご意見をお伺いした上で、建設コスト、地盤条件、アクセスなどを総合的に勘案し、新たな候補地を決定したい。また盛り土部は地盤基準に適合する活用案について、地元の意見も伺いながら検討したい」と話している。
写真(クリックで拡大)=公認陸上競技場整備の計画を断念した荒河の盛り土部









